雑貨や文房具を見たり使ったりするのが好きで、時々商品に「一目惚れ」をすることがある。そういう人は案外多いのではないだろうか。先日見かけたキャンドルも、そんな「一目惚れ」した商品だった。
■つばめキャンドルの「サンタキャンドル」
私が一目ぼれしたのが、新潟のつばめキャンドルで作られている「サンタキャンドル」という商品。キャンドルで作られているサンタクロースの表情がとても良くて、Facebookで拝見して「これ良い!」と一目惚れしてしまった。
いままで鬼の角をイメージした「おにキャン」や「つのキャン」も良いと思って買ったが、クリスマスシーズンを見据えてキャンドルでサンタクロースを作るというアイデアも良い。隣にあるキャンドルはもみの木をイメージしているのだろう。
セットで800円という価格を高いと思うか妥当と思うかは個々人によって異なる部分だが、ひとつひとつ手づくりだという点を考えると個人的には妥当な価格だと思う。だからこそ、「手づくり」という部分をもう少し強調しても良いような気がする。
もともとつばめキャンドルがつくるキャンドルは、結婚式場で使われたキャンドルサービスの残りが原料で、そこから円形のチップをひとつずつ作って重ね合わせるという作業でできあがる。
今年の夏には横浜で行われたワークショップに参加したが、商品として通用する形の良いものを作ることはできなかった。やはり手づくりには技術が必要だ。だからこそ、つばめキャンドルの製品はすごいなと思う。
自由研究にもなる「つばめキャンドルのキャンドルづくり」を体験してきた - おやこでポレポレ
今回はつばめキャンドルさんに直接連絡して、プレゼント用として10個ほど購入させていただいた。自宅に持ち帰って家族にもプレゼントしたが、大喜びしてもらいさっそくサイドボードの「キャンドル展示コーナー」に置いてもらった。
ここには以前新潟に行った時に買い求めた「おにキャン」「つのキャン」が置いてあるが、セットで置いてみるとまた違った雰囲気の商品になった。我が家はクリスマスの飾り付けなどはほとんど行わない家庭だけに、こういったちょっとしたお気に入りのキャンドルが置いてあるだけで家の中の雰囲気も変わる。
自分用としてもプレゼント用としても良い「手づくりサンタキャンドル」。新潟での販売が中心だが、気になる方はFacebookのサイトを覗いてみてはいかがだろうか。先日も取扱店舗一覧が掲載されていたので、新潟県内の方であれば比較的容易に購入することができるかもしれない。
■つばめキャンドルとは
綺麗なキャンドルを作っているのは、燕市社会福祉協議会就労支援センター内(新潟県燕市)のキャンドル製作チーム。「つばめキャンドル」と名付けられたキャンドルチームは、障がいのある人々とともに2013年の夏からこのキャンドルを作り始めた。
つばめキャンドルでは、 結婚式場で使ったキャンドルを原料にした 「幸せのおすそ分けキャンドル」を手作りしています。(http://tsubamecandle.jimdo.com)
仕事の関係でご縁があり事務的なやり取りを行うようになったが、「つのキャン」と「おにキャン」というキャンドルだけではなく、色々な商品製作にチャレンジしているチームだ。
福祉協議会というと地味な活動がイメージされるが、つばめキャンドルチームは各種イベントに積極的に参加するなど非常にアグレッシブな活動を行っている。一部には「福祉だから利用者に集中したほうが良い」という考えの施設もあるように聞いている。それ自体を否定はしないが、福祉だからという枠を自分たちで作る必要はないと思う。
つばめキャンドルは福祉のど真ん中で活動しながらも、商品開発は「超福祉」を実践しているというところがすごいなと思う。その活動には福祉コーディネーターの皆さんも関わっていらっしゃるということを忘れてはならず、そういった「想い」と「想い」がつながって素敵な商品が世の中に出てくるということに感動する。
つばめキャンドルの活動からは当分目が離せない。