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伝説の流星嵐をもたらした「しし座流星群」が極大日を迎える

 今年もまた「しし座流星群」が11月18日(火)の未明に極大日を迎える。今年は月明かりの邪魔がほとんどない好条件なので、注目して夜空を見上げたい。

■過去に流星嵐をもたらした流星群

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(「Astro Arts」のHPから参照)

 11月18日(火)の未明にピークを迎えるのがしし座流星群。一般的に1時間に1000個以上流星が流れる場合に「流星嵐」と呼ばれるが、2001年には1時間に3000個が流れるという流星嵐となった。

 しし座流星群の母天体はテンペル・タットル彗星。今から約540年程前に宇宙空間を通過したテンペル・タットル彗星が軌道上に塵(ちり)を残し、その中を地球が通る時に大気圏に塵が突入して燃えて流星群となる。スケールの大きい話だ。

 2001年の流星嵐は残念ながら直接見ることが出来なかったが、多くの人がこの流星嵐を観測し感動したという話を耳にする。

 2001年に流星嵐となったしし座流星群の動画がある。見ているそばからもの凄い数の流星が流れ、時には火球(かきゅう)と呼ばれる火の玉状の流星も認められる。宇宙から降り注ぐ流星は圧倒的に美しくて、時間を忘れて思わず魅入ってしまう。

 これほどの流星嵐は当分、もしかしたら一生見ることができないかもしれない。しかし、こういったこともあるんだと知るだけでも、宇宙の中の地球を感じる良い機会になるのではないかと思う。

■宇宙の中の地球を感じるということ

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 私が初めて大きな火球をしっかりと見たのは5年前のこと。流星群を観察するためにむすこと二人で山あいの村に出かけたが、その帰り道に偶然大きな火球を見ることができた。音も無く夜空を突っ切る火球を見て、思わず息をのんだことを思い出す。

 考えてみれば、九州鹿児島の田舎町に生まれ育った私にとっては、綺麗な夜空や光り輝く月というのは当たり前のように存在していた。働くために東京へ出てきてから、それが当たり前のことではなかったことを知ったが、それでも輝く夜空よりも輝く夜景を好ましく思っていた年代だったので、夜空に星が見つけにくい都会の空を残念に思ったことは無かった。

 夜空を見上げて、遥か遠くの星に想いを馳せるようになったのはいつの頃からだろう。多分、むすこが生まれていろいろな場所に連れていくようになり、綺麗な星空を見せてあげたいなと思うようになってからではなかっただろうか。

 天体望遠鏡で土星や木星を見た時にも宇宙の大きさを感じたが、流星群を初めて見た時にはさらに宇宙の大きさを感じた。流星群自体は宇宙空間に浮かぶ塵が大気圏に突入することで起こる現象であり、壮大な宇宙の営みとは少し趣が違うかもしれない。

 しかし、遥か昔に通過した彗星の塵が宇宙空間に残っていて、その中に地球が突っ込むことによって流星群が現れるということには壮大な宇宙の大きさや神秘を感じる。そして、それを感じることによって「地球は宇宙空間にぽっかりと浮かぶ星なんだ」ということを認識することができる。

 だからどうだという訳ではないが、自分だけの力ではどうしようもないことはたくさんあるんだなということが認識できて、少し安心したりする。

 人間歳をとると、そんなことまで感動的に思えるようになるらしい。歳をとるのもまんざら悪いことではない。