文房具が好きでいろいろな文具店に立ち寄ることが多いが、文房具が充実している雑貨店も好きだ。実家が文房具店だったということもあり、そういったお店に入ると気持ちが落ち着くような気がする。
■レトロな雰囲気の雑貨店
東京のJR御茶ノ水駅から神田駅に向かって歩くと、神田須田町という場所に出る。秋葉原にも近く、古本街で有名な神保町にも近いこの街は、大通りから一本入ると静かな雰囲気が漂っている。
間口数間の建物が並ぶ中に、一軒だけパッと明るい装いのお店があって目を惹かれるが、遠くから見ると並びの建物の雰囲気と溶け込んでいるというのも面白い。お店の名前は「zakka neuf(ヌフ)」。日暮里と神田須田町に店舗を構える、文房具を含めた雑貨のお店だ。
レトロな雰囲気の店舗は、入り口にアイビーなどの鉢が並べられていて、窓には色とりどりの雑貨類が可愛くディスプレイされている。男性一人だと店内に足を踏み入れるのに少し躊躇しそうな雰囲気だが、それでも店内が気になって思い切って入ってみる。
店内は5〜6人も入るといっぱいになりそうなぐらいの広さだが、窓際には他店ではあまりみかけない文房具類がずらりと並べられている。色々な種類の商品が並べられているうえに、絵柄もたくさん揃えられているので見ていて楽しい。
逆側には布製の商品やキャンドルなども並べられていて、文房具好き、雑貨好きの方にはとても楽しい空間だなと思った。もちろん、私も目を輝かせながら色々な商品を見て回った。
神田須田町の裏道にあるおしゃれな雑貨店。お茶の水駅からも神田駅からも歩いて10分とかからないので、ちょっと覗いてみるのに良いお店だと思う。
□「zakka neuf」
住 所 東京都千代田区神田須田町1−12−7
営業時間 平日11:00-18:30 ※土日・祝日は休み
http://www.neuf9.jp
■小さい店舗の魅力
今回訪れた「zakka nuef」は、店舗の雰囲気も含めてちょっと覗いてみたくなるお店だった。あらかじめ買いたいものがある場合には大型店舗に行った方が良いだろうが、特にそうでなければ散策中に見かけたこういうお店に入ってみるというのも楽しい。
こういったお店を見かけた時に、一旦立ち止まってお店の中に入るというのは案外面倒なものだ。それでも思い切って入ってみると、思いがけなく楽しい商品を見つけたり、普段見かけない珍しい商品に出会ったりすることがある。
街の雑貨店や文房具店は展示するスペースが限られているだけに、店主の趣味趣向がダイレクトに反映されるという傾向が強い。それだけに個性的なお店も多いし、そういった感性や雰囲気に触れるということは好奇心を刺激されて楽しい。
街を歩く時には一本裏道に入ってみるというのも、こういった個性的なお店に出会えるチャンス。普段通っている道だけではなく、時には裏道を歩いてみるというささやかな冒険をしてみるのもたまには良いなと思う。