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食べもの付き情報雑誌「食べる通信」が全国に拡大中

 世の中ではさまざまな情報誌が発行されていて、こんなものまで情報誌があるんだと思うようなニッチなものもある。たいがいは何かに特化した情報や特定の年代や性別にチューンした情報などを掲載している情報誌が多いが、「食べもの付き」を前面に出して発行されている面白い情報誌があった。

■東北発「食べる通信」 

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 食べもの付情報誌として注目されているのが「東北食べる通信」という情報誌。年間購読のみの取り扱いとなっているが、季節ごとの食材が一緒に届くというユニークな取り組みを行っている。 

今、この国の食のサイクルが悲鳴を上げています。かつて共同体として機能していた農村と都市のコミュニティは切り離され、社会にさまざまなゆがみをもたらしています。生産者と生活者の絆を取り戻し、より良い未来を築くために。私たちは毎月1回、独自の哲学でおいしい食べものを作り続ける東北各地のスペシャリストたちにクローズアップ。特集記事とともに、彼らが収穫した自信の一品をセットでお届けします。作る人と、食べる人のココロをつないで食の常識を変えてゆく。私たち「東北食べる通信」の活動にご期待ください。
http://taberu.me/tohoku/about/

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http://taberu.me/tohoku/wp/201408/

  「食べる通信」の面白いところは、毎月ひとつの食材を取り上げて掘り下げているところ。8月号であれば「だだちゃ豆」がテーマとなっていて、生産者のストーリーを取り上げたり調理方法を取り上げたりと、「一冊丸ごと『だだちゃ豆』」という構成になっている。

 さらに情報誌だけではなく本物の「だだちゃ豆」が一緒に届くので、届いた食材を調理してその味を楽しむということもできるようになっている。

 「食材や調理の本」というのは今までもあるし、「食材の宅配便」「生産者からの食材の直送」というのも今まであるが、それらを組み合わせた情報誌というのは日本で初めてなのではないだろうか。

■ウェブ・プラットフォームの構築で全国展開へ 

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  「食べる通信」は全国に広がりつつある。2014年5月には「四国食べる通信」がスタートし、2014年8月からは「東松島食べる通信」が新たにスタートした。今後は九州や北海道でも同様の「食べる通信」がスタートする予定になっているなど、全国的な広がりを見せつつある。

 「東北食べる通信」の編集長高橋博之さんはクラウドファンディングによって資金を集め、共通のウェブプラットフォームの構築を進めており、この流れはこれからも続きそうだ。

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高橋 博之 ● 東北食べる通信 編集長

1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補、初当選。翌年の選挙では2期連続のトップ当選。政党や企業、団体の支援を一切受けず、お金をかけない草の根ボランティア選挙で鉄板組織の壁に風穴を開けた。2011年に岩手県知事選に出馬、次点で落選。沿岸部の被災地270キロを徒歩で遊説する前代未聞の選挙戦を展開した。2013年、後援会を解散し事業家へ転身。NPO法人「東北開墾」を立ち上げる。

http://taberu.me/tohoku/about/index.html

 高橋編集長は岩手県議会議員を務めて岩手県知事にも立候補したという経歴で、東北の振興に若い頃から取り組んできた人だ。「食べる通信」も今まで取り組んできたことの延長線上にあることは明らかで、現在も全国で精力的に座談会を開くなどその活動は熱い。

 熱い気持ちは新しいムーブメントを起こすために欠かせないものだが、これからもこの勢いは止まること無く広がって行きそうだ。