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夏休みの「おやこ写真教室」で写真の撮り方を研究する

今週のお題「自由研究」

 今回夏休み期間のイベントとして企画した「おしごと展」。手すき紙の作業工房の仕事ぶりを伝える写真展だが、ワークショップもいくつか開催した。その最終回とも言えるのが、作業工房の写真を撮影して下さったカメラマンによる「おやこ写真教室」。

 写真の原理を説明するとともに実際にデジカメで撮影して、印刷まで行うという楽しいワークショップだった。

■小学生でもしっかり基礎知識を学ぶ

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 今回横浜で行った写真教室の講師は、フォトカルチャークラブや読売カルチャースクールで講師をされている岡野清人さん。海事新聞という業界紙で写真付コラムを書かれたり、船の写真をたくさん撮られてたりしている方だ。

  今回は小学生を中心とした参加者を前に、分かりやすく丁寧に写真の基礎から上手な撮り方までを教えていただいた。小学生相手とは言っても「なぜ写真は写るのか」といったことや、写真の歴史などをみっちりと1時間ほど講義していただいた。

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 講義が終わったら実際に持参してもらったデジカメを使って、会場の後ろに設置された簡易撮影ブースを使って撮影の実習。「わきを締めてブレをなくす」ということや「品物と同じ目線で撮ってみる」ということ、「絞り優先で撮って背景をぼかす」というような実践的なテクニックを教えていただいた。

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 その後、横浜中華街が近くだということもあって、暑い盛りながら外に出て色々な物を撮影。中華街の入り口にある門やその周辺にある異国情緒豊かなものなどを次々と撮っていく。

 子ども達は最初は戸惑いがちながら、岡野さんにちょっとしたヒントをもらうと格段に写真が良くなって、大人では撮らないようなものを撮ったり視点が変わっていたりと、子どもならではの素敵な写真を撮り始めた。

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 室内撮影では私も大好きな「つばめキャンドル」の商品が大人気。色々な角度から撮っていたが、ここでも岡野さんの一言アドバイスで見違えるように素敵な写真が次々と生まれて、子ども達も大喜びのワークショップとなった。

■絞りの違いで物を浮き立たせる

 いろいろな撮影テクニックなどを教えてもらったが、その中でも参加者が「なるほど!」と感心していたのが絞りを変えることで被写体のピント位置が違ってくるというもの。分かりやすくていろいろなシーンで使えそうな知識だった。

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 上の写真は私のミラーレスカメラで撮影したものだが、最初の写真がF値(絞り)を11にして撮影したもの。かなり絞っているので手前から奥までピントが合っている。

 次の写真はF値を2.0にしたもの。中央部分にだけピントが合って、前後の被写体はボケているのがお分かりだろうか。こういったことをその場で試しながら撮っていくというのはとても楽しい作業で、子ども達もカメラでの撮影の楽しさを肌で感じてくれたのではないかと思う。

■手すき紙に印刷してみる

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 ワークショップの最後は山梨の事業所で作られた手すき紙への印刷。普段、印画紙にしか写真は印刷しないのだが、ザラッとした手すき紙に印刷してみるというのも、普段と違った写真の表情が出て面白い。

 私もアシスタントとして参加していながら、ついつい参加者と一緒になって楽しんでしまった。それがまた、こういうワークショップの和気あいあいとした良い点なんだろうなと思う。