東京は気温が35度以上に上がる猛暑日を記録して、梅雨明けとともに一気に真夏に突入した。こうなると家の中で涼しく過ごす方が身体のためには得策なのだが、「一年に数回しか公開しない古民家の公開日」という市の広報誌からの情報を得て、夫婦揃って完全装備で出かけてきた。
■稲城市平尾の古民家
出かけてきたのは東京都稲城市平尾にある古民家。小田急線新百合ケ丘駅からバスで5分ほど乗った平尾停留所からさらに徒歩で5分。住宅街の中にたたずんでいるのが江戸時代後期に立てられた「平尾の古民家」である。
養蚕農家の名主住居として立てられたこの古民家には、平成の初めまで跡継ぎが生活していたが、現在は稲城市が管理を行っている。
□古民家の概要
所在地 東京都稲城市平尾2丁目45の19
建築年 天保14年10月(1843年)建築、江戸時代後期
構 造 木造平屋建て、寄棟づくり、茅葺き(鉄板葺き)
規 模 9間×5間、約38坪(約125平米)
付帯施設 土蔵、明治26年(1893年)建築
※稲城市教育委員会生涯学習課発行「文化財ノートNo.71」からの参照
この日はもの凄い暑さだったが、古民家の中に入ると気温が幾分低くなり、室内を通り抜ける風が心地よい。昔の人の知恵というのは素晴らしいなと思う。
今回訪れた古民家の規模は小さく、いわゆる観光的に楽しめるような古民家ではなし。しかし、地元の方々に整備されて保存されている古民家には、長い年月を経てきた風格のようなものがあると思う。
以前は古墳や遺跡、古民家などをむすこと一緒に巡ることが多かったが、最近では少し足が遠のいてきていた。今回の古民家見学をきっかけに、またブラブラと古墳や遺跡や古民家などを巡ってみるのも良いかなと思っている。