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人とのご縁を大切に「情けは人の為ならず」を実践する

 年齢を重ねていくと思わぬ「ご縁」に助けられることが多々ある。損得を考えるのではなく、自分と関わりのある人を大切にすることは、結果として将来の自分を助けることにつながる。まさに「情けは人の為ならず」ということわざ通りだと思う。

■「情けは人の為ならず」とはどういう意味か

 多くの人が勘違いしている(らしい)ので、あえてこの諺の意味を書いておきたい。

「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」というのが原義である。(Wikipediaより参照)

  言葉を額面通りにとると「相手に情けをかけるのは相手のためにならない」と理解されがちだが、本当の意味はその逆。相手に対する親切は巡り巡って自分に戻ってくるという意味である。

 文化庁が行った平成22年度「国語に関する世論調査」でも、この言葉の意味を正しく回答した人は全体の45.8%と過半数を下回っていた。それだけ間違いやすい言葉だと言える。

 これだけ多くの人が勘違いしていると、正しい意味を知っている人が引用した際に勘違いされることも考えられる。こういう言葉は前後にきちんとその意味を付け加えた方がよさそうだ。
 それはともかくとして「親切は巡り巡って自分に戻ってくる」というのは、私の年齢になると実感として感じることがある。それも最近出会った人からではなく、ともすると忘れがちになっている数年前に出会った人からのことも多い。

■人との出会いは最初の印象を大切にしたい

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 人は誰しも知らず知らずのうちに多くの人と出会っている。出会ってから頻繁に会うようになる人もいれば、数回話をしただけでその後は連絡を取り合わない人もいる。

 仕事上の付き合いで言えば、現在進行形の案件でのご縁であれば関係も強くなり、現在進行形ではない内容だと付き合いも浅くなる。

 いずれの場合でも、私が大切にしているのは最初に会って話をした時の印象だ。長い付き合いになる人というのは、不思議と最初に話をした後に「もう一度話をしてみたい」と思う人だということが多い。

 それは表情が良かったり、人柄が良かったり、価値観が一緒だったりと様々だが、突き詰めていくと自分の経験に裏づけれた一種の勘のようなものだと思う。一言で言うと「気が合う」という感じだろうか。たまに外れることもあるが、最初の印象というのはだいたい当たっていることが多い。

 「もう一度話をしてみたい」というのは漠然とした感覚だし曖昧なものだが、そういったフィーリングのようなものを大切にするのも大切なのではないかと思う。

■良質な付き合いはピュアな気持ちから生まれる

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  将来にわたって良いお付き合いが出来る人とは、損得勘定を抜きにしていろいろと助け合える間柄だともいえる。間違っても「ここで恩を売っておけば何かの時に助けてもらえるだろう」という気持ちで接してはいけない。

 特に「もう一度話をしてみたいな」と思った人であればなおさらで、何かの時に自分で出来る範囲のことを純粋に損得抜きで手伝ってあげたい。「頭で考えて動かず、感情で動く」ということも大切だと思う。

 ただし、その場合には、無理をしてまでお手伝いをするとそれが自分の中で嫌気にむすびついてしまうので、あくまでも「自分が無理をしない範囲」での応援にとどめておこう。無理をしてまでお手伝いをすることは、相手から見ると手伝ってもらうこと事態を負担に感じてしまう場合もあるからだ。

 あくまでもさりげなく、そして純粋に相手の為に動く。そういうところから良質のご縁というのは生まれてくるのではないかと思う。

 見返りを求めないやりとりだからこそ、冒頭の「情けは人の為ならず」という諺に通じるのであり、心のどこかに見返りを求めているのであれば親切は巡り巡ってこないのだと思っておきたい。

 私自身は「気持ちで動く」ということが多い。多いというよりは、「勘と想いとフィーリング」というファジーなものを中心に動いているような気がする。それに付き合ってくれる方が私の周辺にいらっしゃることは幸せなことだし、そういった「ご縁」こそ大切にしたいと考えている。