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「コワーキング」というワークスタイル

 皆さんは「コワーキング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。最近都内でも増えつつあるコワーキングスペースとともに、新しい働き方として注目されている方式だ。

  昨日ご紹介したサイレント・カフェでもコワーキングスペースの提供を行っていたが、こういった形態のカフェが増えてくるかもしれないなと思いつつ、良い意味で昭和の雰囲気を感じさせる仕組みだなと思った。

■「コワーキング」とは

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http://ameblo.jp/omotesando-info/entry-11405441676.html

 私が「コワーキング」という名前を聞くようになったのはここ1~2年のこと。以前お話を伺ったウナギトラベルの東さんも、事務所として使用されているのはコワーキングスペースだった。

 コワーキングとは、仕事のための店舗や事務所を借りたり購入したりするのではなく、事務所としてのスペースや会議室などを共同で利用しながら働くワークスタイルを指すようだ。

 コワーキングはフリーランスや起業間もない人などの利用が多いようだが、単に事務所などを安く借りられるという経済的なメリットだけを求めているのではない。「価値観を共有する者同士の社交や懇親が図れる」ということが働き方の特徴のひとつで、他の分野の人たちとの交流によりビジネス上でのメリットも享受しあおうという働き方だという。

 コワーキングを行う場所であるコワーキングスペースは、シェアオフィスやレンタルオフィスとは異なり、区切りのないオープンスペースとなっているのが特徴だ。実際にコワーキング・スペースを訪れてみると、場所によってはある企業の一部署のような雰囲気を備えている場合もある。

 人的なネットワークや仕事上のネットワークを構築しやすい環境だともいえることから、個人で事業展開を図っている人には心強い場所だとも言えるのではないだろうか。

■「集う」ところが昭和っぽい

 コワーキングというビジネススタイルを知り、実際にコワーキング・スペースに行ってみて「昭和っぽくて良いな~」というのが率直な感想だった。昭和生まれ育ちだけにこういう感想を持ったのだと思うが、とても機能的でオープンで、何よりも「積極的に集う」という部分が面白いなと感じた。

 「都会では、隣に住んでいる人の顔が分からない」と言われ始めてから久しいが、それとは逆方向の発想で仕事をするというのが面白い。

 昔は"向こう三軒両隣”という言葉があった。これは道の向い側の三軒の家と自分の両隣の家、あわせて六軒は少なくとも助け合おうよという意味で、商店街でもそういった助け合いの雰囲気があった。(今でもあるんだろうと思うが)

 コワーキングにも同じように助けあうという雰囲気があるように感じたが、こういった働き方ができるのは発想が柔軟でアグレッシブな動きができる若い層かもしれないなとも感じた。

■固定費を押さえられるというメリットも

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 起業する際に課題となる部分に運営固定費があるが、事務所を借りるのではなくこういったスペースを活用するのであれば固定費も少なくて済むし、いろいろな人と刺激し合えるというのはメリットだと思う。

 逆に自分のペースで仕事をしたり他人との接触無しでじっくりと仕事に取り組んだり、顧客との打ち合わせが頻繁にあるようであれば、SOHOオフィスのように狭いながらも仕切られたオフィス環境の方が良いかもしれない。

 働き方はさまざまだが、オフィス形態もさまざま。コワーキング・オフィスのような形態のスペースはこれからも増えるのではないかと思う。