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子ども達に夢を与える「ぬいぐるみのお泊まり会」

 若者の書籍離れが進んでいると言われているが、それを裏付けるように各家庭の書籍類への年間費用額が少なくなっているようだ。

 そういうことも手伝って図書館の利用人数も減少気味のようだが、 こんなイベントに参加すれば本好きの子どもたちが増えるかもしれないと思えるような、とても素敵な図書館イベントがある。

■全国で行われている「ぬいぐるみのお泊まり会」

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(http://machimura-nagano.jp/blog/matsukawa_mura/2011/03/post-45.php)

 全国各所で行われているのが「夜の図書館でぬいぐるみお泊り会」。 自分のお気に入りのぬいぐるみを図書館に連れていき、 ぬいぐるみだけを一晩図書館にお泊りさせようというイベントだ。

 図書館が主催するこのタイプのイベントでは、 子どもたちが日頃可愛がっているぬいぐるみと一緒に図書館に行き、 ぬいぐるみと一緒に図書館での読み聞かせや紙芝居を楽しむ。

 その後、ぬいぐるみの寝床を作ってあげて寝かせ、 子ども達はぬいぐるみを置いて帰宅するという内容となっている。 図書館員が「ぬいぐるみたちはゆっくりお泊りをして図書館を楽しむから」という話をするようだが、 子どもたちが帰ってからこのイベントのメインが始まる。

 それは、子ども達が夢を持てるような素敵な内容となっている。

■図書館員が大奮闘

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(http://machimura-nagano.jp/blog/matsukawa_mura/2011/03/post-45.php)

 図書館の閉館時間が過ぎると図書館員がぬいぐるみを館内に運び、「ぬいぐるみたちが図書館を楽しんでいる」という設定でジオラマ作りを開始する。

 ぬいぐるみたちが貸し出し端末を使っていたり、 思い思いの姿勢で本を読みふけっていたり、 ぬいぐるみ同士で館内を遊び場にしたりという様子に仕上げる。

 仕上がったらそれを写真に撮って、いかにもぬいぐるみたちが夜の図書館で楽しく遊び、 みんな揃って本を読んで楽しんでいたような写真を撮る。

 翌日、自分のぬいぐるみを引き取りにきた子ども達は、 夜の図書館で楽しく遊んだり本を読んだりしている写真を見て大喜びすることになる。そうやって子ども達の想像力を豊かにしつつ、本に対する興味を高めていくということを覚える。

 元々はアメリカで行われていたイベントのようだが、 2010年の秋に国立国会図書館がアメリカの図書館の取り組みを紹介したことがきっかけとなり、 本離れに歯止めをかけたい図書館側が取り入れ始めたようだ。  

 現在では全国各地の図書館で、年間延べ100回ほど開催されているようだが、大々的に宣伝をしている図書館が少ないのが残念だ。ご興味のある方はお近くの図書館にお問い合わせをしてみてはいかがだろうか。

 開催されていないようであれば、地元の児童館などに開催を相談してみても良いと思う。私も機会を作っていろいろなところに相談して、ぜひ一度実行してみたいなと思うほど素敵なイベントだと思う。

 こんな素敵なイベントであれば、 子どもたちだけではなく準備する大人もワクワクしそうだ。