消費税増税を直前にして「駆け込み需要」という言葉が巷にあふれています。この3連休でセールを行っているお店も多く、ショッピングモールや大型店には多くの買い物客が訪れているようです。
出来るだけ安いものをストックしておくというのもひとつの方法ですが、生活自体に目を向けてみるのも大切かなと思っています。
■「断捨離」は生活自体を見直す方法
「断捨離」という言葉は”やました ひでこ”さんが著書の中で使われているもので、今では一般的に使われるようになりました。
断捨離というと新しい片づけ術かと思うかもしれませんが、そうではありません。 断捨離とは、モノへの執着を捨てることが最大のコンセプトです。 モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、 心もストレスから解放されてスッキリする。これが断捨離の目的です。 必要もないもの、使わないものを手放すことで、 本当に必要なもの、本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってきます。(「やましたひでこ公式サイト」より)
私も最初は「断捨離=片づけ」というイメージを持っていましたが、調べてみると「物への執着を捨てる」ということがメインで、物に頼らないシンプルな生活スタイルの提唱なんだなと感じました。
「断捨離」自体には賛否両論があるようですのでその可否はここでは述べませんが、個人的にはこういったシンプルライフにつながる考え方というのは良いなと思っています。
■増税前のストックには限界と無駄がある
生活必需品の価格上昇はそのまま家計に響いてくることは確実で、だからこそ今のうちに安い物をストックしておくという対策は必要なことかもしれません。
しかし、その前提として「増税前の価格よりも下がることはない」ということや「相当数のストックが可能」ということがないと、駆け込み購入を行っても効果が薄いような気がします。
例えば、毎日使うトイレットペーパーなどはセールによって値段の上下が激しいですし、仮に数十年分をストックできたとしてもその保管場所分が実際にはコストがかかってくることになります。
ストック場所に関しては「普段使わない場所を有効利用する」という考え方もありますが、普段使わない場所があること自体がもったいない話だという考え方もありますので、空間を有効利用することを考えた方が建設的だともいえます。
また、3%の増税が影響するのは1万円に対して300円ですので、まだまだ「ちょっとした節約」でクリアできる範囲ではないかとも思います。
■増税対策の根っこは「物に頼らない生活」
そう考えると「必要な物を蓄えておく」ということよりも、「必要だと思っている物を見直してみる」という考え方の方がストレスなく対応できるような気が個人的にはしています。
もちろん、飲食店や商店などでは消費税増税分を価格に反映するか自己吸収するかなどたいへんな問題だと思いますが、個人の生活レベルでいえば「必要だと思っている物を見直してみる」というのは効果的ではないかと思います。
「必要な物の棚卸し」の方法や考え方は前述させていただいた「断捨離」や、こんまりさんこと近藤麻里恵さんなどの著書でいろいろと紹介されていますので、そちらを参考にしてみるのも良いのではないでしょうか。
また、「物をなくす」ということは生活スタイルを変えることにもつながりますので、新しい生活スタイルが自分自身の生活に合うかどうかも良く考える必要があります。無理に我慢するという生活になるとストレスが溜まるばかりですので、それは本末転倒ですよね。
例えば家の中にテレビが複数台ある場合には1台でも減らしてみるとか、自家用車は本当に必要なのかとか、本棚の中にある本はすべて取っておかなければ支障があるのかなど、物をなくしたあとの生活スタイルを思い浮かべながら考えてみることが大切かもしれません。
私自身もいろいろな方法を調べてみて実践し、それをまたご紹介できると良いなと思っています。