通勤時と昼間の外出時に、とても心が温かくなる出来事に出会いました。私もこうありたいなと思えるような出来事でした。
■きちんとしたお礼が言える中学生
通勤の時には電車を利用していますが、乗換駅から会社の最寄り駅までは割と空いています。
いつものように座って本を読んでいると、途中駅から小学校低学年と、お姉さんと思われる中学生の姉妹が仲良く話しながら乗り込んできました。
二人並んで座れる席が無かったので、妹さんが私の隣にちょこんと座りお姉さんは立ったまま。私がそっと席をひとつずれると、二人とも嬉しそうに明るくお礼を言いながら仲良く並んで座りました。
ここまでは時々ある出来事ですが、電車が終点に到着して一斉に降りる時に思いがけないことがありました。
立ち上がって降りようとした私の前に、中学生のお姉さんが来てきちんとお辞儀をしながら「ありがとうございました」とお礼を言ってくれたんです。しかも、とても素敵な笑顔つき。
想定していなかったことだけに「いえいえ」としか返事を返すことが出来ませんでしたが、心がとても温かくなる出来事でした。
■丁寧な言葉遣いでお礼を言ってくれたおじいちゃん
その日の昼間、仕事で外出した際に乗った電車でのこと。
混雑していた電車がターミナル駅に到着して一気に乗客が降りると、私の目の前の席が一つだけ空きました。やれやれと思い座ろうとした時に目に入ったのが、つり革につかまって立っていらっしゃった80才ほどのおじいちゃん。「席、空きましたよ」と声をかけると、丁寧におじぎをしてくださって嬉しそうに座られました。
いくつか駅を通り過ぎた後に先ほどのおじいちゃんが電車を降りられましたが、その際にわざわざ私の前に来て「ありがとうございました。助かりました」と、頭を下げながら丁寧にお礼を言ってくださいました。
またしても予想しなかったことでしたので、朝と同じく「いえいえ」としか返事を返すことが出来ませんでしたが、心の中に再び温かいものが流れて行くのを感じました。
■心のこもったお礼の言葉は心を温かくする
同じ日に同じように感動する出来事に出会いましたが、心のこもったお礼の言葉というのは相手の心を温かくするんだなと思いました。
私も席を譲ってもらうことがあるときちんとお礼を言いますが、降りる時に再び感謝の言葉を言えるかというと自信がありません。いや、十中八九言っていないと思います。
譲ってもらった時にお礼の気持ちを相手に伝え、降りる時に感謝の気持ちを相手に伝える。当たり前で簡単なことなのに、出来ていそうで出来ていない。そんな大切なことを教えてもらった一日でした。