日本の技術はまだまだ世界の最先端を走っていて、特に熟練の職人さんの手による部品の生産は世界随一だと思います。そんな「世界の最先端技術を担うものづくりの街」で、工場見学と職人さんとの対話が出来るという、素敵な取り組みが行われます。
■職人が1年で一番しゃべる日
東京都大田区の下丸子駅・武蔵新田駅周辺は、昔からものづくりの街として中小企業を中心とした部品工場等が集まっている地域。その“ものづくりの街”で2月に行われるのが「おおたオープンファクトリー2014」というイベントです。
おおたオープンファクトリーとは 東急多摩川線の下丸子駅・武蔵新田駅周辺をフィールドに、地元の工業会「工和会協同組合」と大田クリエイティブタウン研究会を構成する一般社団法人大田観光協会+首都大学東京・横浜国立大学・東京大学が企画する、一日だけのイベントです。モノづくりのまちの様々な工場での加工の様子を見てみたい、体験してみたい、工場主さんとお話ししてみたい、工場まちの雰囲気を感じてみたい、そんな声にお応えします!
オープンファクトリーの特徴は、工場見学を行うだけではなくそこで働く職人さんと対話が出来ること。ものづくりの最前にいらっしゃるしょくにんさんのお話は、単に工場を見学するだけでは得られない“ものづくりへの想い”を知ることが出来るのではないかと思います。 また、当日は自由気ままに工場見学が出来るだけではなく、事前申込不要の工場ツアーに参加することでより一層身近にものづくりを感じることが出来るようになっています。 この取り組みは昨年10月に予定されていましたが、台風のためやむなく今回に延期になりました。今回こそは我が家も家族揃って参加してみたいと思っています。
■「おおたオープンファクトリー2014」
日時 2014年2月15日(土)9:30〜16:30
場所 大田区「下丸子駅・武蔵新田駅」周辺
http://www.comp.tmu.ac.jp/ssm/mono/openfactory.html
■ものづくりの大切さは次代につなぐべき事柄
「おおたオープンファクトリー開催概要(PDF)」を見てみると、街にある普通の工場を散歩がてらに覗いて行くという雰囲気があって良いなと思います。
高度成長期には各地にこういった小さな工場があって、朝から夜までトンチンカンチンと部品を作る音が聞こえてきました。
大田区の工場ではロケットの精密部品を作ったり人工衛星を作って飛ばすプロジェクトを行ったりと、今でも最先端の技術が職人さんの手で受け継がれています。 コンピュータ化が進んだ工場の設備であっても、職人さんの経験とスキルに裏打ちされた技術にはまだまだ及ばない部分も多々あるようですので、ものづくりというのは本当に大切なことなんだなと感じています
一時期「大きな会社に入って、ビジネススーツを着てバリバリと仕事をする」ということが良しとされていた時代もありましたが、必要とされるものを自ら作り出す“ものづくり”が見直されてきています。
労働環境や賃金の問題など課題はまだまだたくさんあると思いますが、自らの手で必要なものを作り出すというのは、おおげさな言い方をすると生きる上での原点なんだなとも思います。
こういったことを肌で感じる機会というのはなかなかありませんので、大田区だけではなく各地でこういった取り組みが広がってくれると良いなと思いますし、私自身もそういった取り組みに参画して行きたいなとも思います。