フイルム会社が化粧品を製造・販売したり、お掃除関係の会社がドーナツ店を経営していたりする。本業と思われている商品以外のものも発売するという、いわゆる多様化を進めている企業は多い。文房具類の会社でも同様で、意外な会社が意外なものを販売していることがあって面白い。
ネーム印の会社が販売している「どろだんご製作キット」
夏休みの工作にもぴったりな「コロピカどろだんご制作キット」と「カラフルコロピカどろだんご制作キット」。発売しているのはネーム印などを販売しているシヤチハタだ。
手触りの良いネーム印や手洗いを学ぶためのスタンプ印など、意外な商品を販売してきているシヤチハタ。それでもネーム印の延長だったが、「どろだんご製作キット」というのはかなり意外だなと感じた。
商品は2種類用意されていて、どちらも自然の砂と粘土がパッケージとして用意されている。「コロピカどろだんご」は"芯用土"と"さらこな"を使ってピカピカのどろだんごを作ることができる。
さらに、作ったピカピカのどろだんごには油性ペンで色を塗ることができるので、夏休みの工作として楽しむのも良いかもしれない。また、昔は作ったどろだんごを交互にぶつけて「割れたら負け」という遊びをしていたが、こんなに綺麗に作るともったいなくてそんな遊びはできないなと感じた。
ネーム印関連商品から離れて学童商品として色々な商品を発売しているシヤチハタは、他にもダンボール工作キット ティラノサウルスなども発売している。こちらも面白そうで興味深い商品だ。
泥団子作りは楽しい思い出
子どもの頃には、泥団子を作っては友達と対戦していた。相手の泥団子を下に置いて自分の泥団子を上から落とし、割れたり欠けたりした方が負けという単純な遊びだ。上から落とした方が有利というわけでもなく、落とす高さも高ければ良いというものでもない。単純ながらもなかなか考えなければならない遊びだった記憶がある。
最近では土や砂を扱うことが危険なほど汚染されている場所もあるようで、それもあって綺麗な土を泥団子用として販売しているようだ。
時間をかけて作ったものを壊す遊びというのは、現在では”教育上良くない”ということになるのかもしれない。しかし、それはそれで”一生懸命に工夫をする”ということに繋がっていたような気もするのだが、どちらも一長一短なのかもしれない。今思い出すだけでも、ワクワクするような楽しい遊びだった。