手話を学び始めると、自分の手話技術がどれくらいのレベルなのか気になってくる。手話は言語なので、相手に通じることがまずは大事だが、同時に手話にまつわる文化や歴史を知ることも大切。そういった知識もどれくらい身に付いているのかを確認するために、「手話検定」を受けてみるのがオススメだ。
全国手話検定の受験受付がまもなく開始

毎年10月に行われるのが、手話のコミュニケション能力を認定する「全国手話検定試験」。今年も6月16日から受付が開始される。
2025年度 第20回
試験日(会場試験)
10月11日(土)5級・4級 10月12日(日)3級・2級 10月18日(土)準1級・1級
申込期間 6月16日[月]~7月31日(木)
※定員に達した会場は締切日前でも申込が締め切られる試験の目的
「手話の知識に加えて、面接委員と手話で会話をすることにより、ろう者と手話でどの程度コミュニケーションができるのか」を評価認定することです。この試験が手話を学ばれる皆様の学習の励み(目標)となり、そのレベルに応じて、地域のろう者との交流や仕事などに活用していただけることを期待しています。
全国手話検定は5級から1級まで6段階(準1級を含む)があり、級によって手話によるコミュニケーションの度合いが分かれている。それぞれの級の目標レベルなどはホームページを参照していただきたいが、自分の学習レベルに合わせて受験できる点が良い。また、級によっては一日で複数の級を受けることができるので、自分のレベルの少し上を受験するのも良いだろう。
手話の資格認定試験としては、「全国手話通訳者統一試験」や厚生労働省認定の「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)」など、手話通訳として活動するための必要な資格を得る試験がある。いずれも合格率が低くて難関だが、手話を学ぶものとしてはいずれはチャレンジしたい資格だ。そのためにも「学ぶ」ということを習慣にすることが大切で、学び始めた当初から全国手話検定でコミュニケーション能力の力量を測ることは大切なことだ。
私も手話を学び始めて2年目から毎年受験して、最後は1級を取得することができた。級を取ることはもちろん嬉しいが、何よりも達成感を味わうことができるのが手話学習の励みになると思う。

