気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

読書

「一九六一東京ハウス」(真梨幸子)

1960年代は東京オリンピックが開催されたり新幹線が走り始めたりと、高度成長期のど真ん中だった。私が生まれたのは1960年代の初めだが、生まれ育ったのが九州の片田舎だったので、道路はまだまだ舗装されておらずオート三輪が土煙を上げながら走っていると…

今回もリモート開催「丸善ジュンク堂に住んでみる2022冬エア」

本好きは図書館で本を選ぶのも好きだが、大きな書店でゆっくりと色々な本を選ぶのも好きだろう。私も大型書店に行くと、時間を忘れてさまざまなジャンルの棚を見て歩くのが好きだ。そんな本好きのために丸善ジュンク堂が「書店に住む」というイベントを開催…

2021年 読んで良かった心温まる書籍3選

本好きな割にはそれほど多くの書籍を読んでいるわけではなく、今年は一年で135冊ほど読んだ。ほとんどが小説で、一割ほどがビジネス書という内訳だ。子どもの頃から本を読むのが好きでSFや冒険小説を好んで読んでいたが、物語に没入すると旅に出たような気分…

「あなたのための時空のはざま」(矢崎存美)

小学生の頃はSF物が大好きで、宇宙旅行やタイムスリップの物語をワクワクしながら読んだものだ。中高生になるとSF映画を良くみるようになって、「猿の惑星」や「カプリコンワン」などを観ては友人と熱く語ったことなどを思い出す。 特にタイムトスリップはSF…

「ミッキーマウスの憂鬱ふたたび (新潮文庫)」(松岡圭祐)

その昔、ディズニーランドのセキュリティオフィサーを経験されていた方と一緒に仕事をしたことがある。もう60歳近い方だったが、長年勤められた会社を早期退職してディズニーランドで数年アルバイトをし、それから改めて営業職として再就職をされた方だった…

「知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方 (角川新書) 新書 –」(池上 彰)

テレビを見ない若い世代が多いそうだ。テレビ自体を持っていないという人もけっこう多いようで、モニターはあってもゲーム機を繋ぐために使っているのだとか。「一人暮らしをしたらまずはテレビと冷蔵庫と洗濯機を揃える」という時代はすっかり昔のことにな…

「ごめん。」(加藤 元)

素敵な内容の本を買ってじっくりと読む。できれば何日かに分けて読むのではなく、物語に没頭して一気に読み切ってしまう。本好きの方にとっては、こういう時間を過ごすのは贅沢なことなのではないだろうか。私も読書が好きなので「没頭して一気読み」という…

「エミリの小さな包丁 」(森沢明夫)

食べることが好きな私は独身の頃は炊事をするのも好きで、休みの日には材料を買ってきては煮物や焼き物など自炊生活を楽しんでいた。当時は山登りやバイクツーリングが好きだったので、室内でもメスティンというアウトドア用品を使ってお米を炊いていた。家…

「ルビンの壺が割れた」(宿野かほる)

昨年に引き続き今年も読書量が増えている。それは非常事態宣言などが出ておうち時間が増えたからであり、休日は不要不急の外出を極力避けているからだ。元々出歩くのが好きで夫婦揃って近場を散策したり美術館巡りをしたりするのが好きだったが、逆に家での…

「るきさん」(高野文子)

皆さんは本を選ぶ時に、どのような情報を元にして選ぶことが多いだろうか。最近ではネットで本を注文していると、注文履歴に応じておすすめの書籍がプッシュ通知されるようになってきたので、好みの本に関する情報がすぐに届いてそれはそれで便利だなと思う…

「小泉今日子書評集」(小泉今日子)

小泉今日子さんと言えば女優だと思う方が多いかもしれないが、私の年代では「小泉今日子」ではなく「キョンキョン」であり「アイドル」なのである。良い年をしてキョンキョンでもないだろうと言われるかもしれないが、友人などと話をしていても「小泉今日子…

「偶然屋 」 (七尾 与史)

JR新宿駅で私鉄に乗り換えるために改札を出た時に、高校の同級生とばったり出会ったことがある。九州の片田舎にある高校を卒業してからかなりの年月が経っていたが、お互いに一眼見た時に同級生だと分かった。週末の大混雑した改札前だったので、出会う確率…

「なぜ世界を知るべきなのか (小学館Youth Books)」(池上 彰)

年齢を重ねることによって自然と身に付く知識や経験がいくつかあって、それを自分の子どもや周囲の若い人に教えてあげることで感謝されることもある。また、これまで携わってきた仕事や役割によって得ることのできた経験則によるカンのようなものもあって、…

「満月珈琲店の星詠み」(望月麻衣)

「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉がある。「占いは当たることもあれば当たらないこともある」という意味だが、それが分かっていてもついつい信じてしまうのが占いだ。いや、信じているというよりは一種のゲームのようなもので、だからこそ毎朝テレ…

「氷柱(つらら)の声」(くどう れいん)

東日本大震災が発生してから10年。東京に居た私は職場から当日帰れず、その後しばらく物不足に悩まされた程度だったが、それでもこれから世の中がどうなっていくんだろうと漠然とした不安を持ったことを思い出す。それも年月が経つにつれて毎日の生活に紛れ…

「彼女の時効」(新津きよみ)

死んだ人が見えるとか写真に写るというような話は、夏になってくるとテレビを中心に増えてくる。怪談や超常現象というのは夏の風物詩のようなものだが、子どもの頃にはそれが怖くて怖くて、だったら見なければ良いのに好奇心で見てしまい、それが元で夜怖く…

「病と妖怪 ―予言獣アマビエの正体」(東郷 隆)

予言をする妖怪「アマビエ」。新型コロナの感染拡大で不安が広がった際に、妖怪掛け軸専門店がアマビエをSNSで紹介し、さらに水木プロダクションが水木しげるさんの描かれたアマビエのイラストをTwitter上にアップして爆発的に広がった。これほど一気に知名…

「ランチタイムのぶたぶた」(矢崎存美)

20代の頃はいつも腹ペコだった記憶があって、味はともかくとして安くて量の多い食事を好んで食べていた。30代、40代は仕事も忙しくて息子も生まれて、とにかくバワーのつく食事をとっていたような気がする。 そして50代も後半になった今は、量は少なくて良い…

「うたうおばけ」(くどう れいん)

盛岡市在住の歌人“くどうれいん”さんが綴る言葉は、ひとつひとつがとても軽やかで輝いている。言葉を大切にする歌人だからであろう。以前、盛岡市の独立系書店BOOKNEADが独自に出版した「わたしを空腹にしないほうがいい」を読んでそう思ったが、今回「うた…

「コンビニたそがれ堂」(村山早紀)

若い頃はまだ住まいの近くにコンビニがなくて、独身寮に住んでいた私は夜お腹が空いても買いに行く場所がなく、年末年始やお盆の時期も事前に必要なものを買いだめしておかないといけなかった。年末年始に開いていたのはお寿司屋さんぐらいだっただろうか。…

〔読書〕hontoが9周年記念として「読書一生分キャンペーン」を実施中

本好きの方なら誰もがご存知であろう「honto」というサイト。Web上のハイブリット型書店として多くの方に利用されており、書籍や電子書籍の販売だけではなく、丸善、ジュンク堂、文教堂という大型書店での取り寄せや取置きを頼むこともできる。また、Web上の…

「わたしを空腹にしないほうがいい」(くどうれいん)

世の中にはたくさんの書籍が発売されていて、まさに星の数ほど出版されている。既に絶版となっている書籍を除いてもその数は膨大で、一生のうちに読むことのできる数はほんの一部なんだなと改めてそう思う。 私は読書好きで、テレビを見ている時間より本や雑…

「脱マウス最速仕事術」(森 新)で在宅勤務時の効率化を図る

かれこれ25年ほどの長きに亘って、会社ではWindowsを自宅ではMacを使っている。職場にようやくWindows OSのPCが導入され始めた頃で、「会社ではWindowsを覚えて自宅ではMacを覚えたい」という単純な動機で自宅にはAppleの「Perfoma588」という機種を買った。…

「ぼくにはこれしかなかった。」(早坂大輔)

会社員として働きはじめてから、かれこれ40年近くが経った。入社以来ひとつの会社に勤めているのだが、各地への転勤を含めてよくもまあこんなに長くひとつの会社で働いたもんだなと思う。だからと言って一度も会社を辞めたくなったことがない訳ではなく、誰…

「百貨の魔法」(村山早紀)

生まれ育った九州の田舎町に、春の花の名前がついた百貨店があった。現在は廃業してしまったが、戦後15年後の昭和35年に建てられた百貨店で、物心ついた頃には既に町の中心部で皆が集まる場所となっていた。私も幼稚園児や小学生の頃は屋上の遊具で遊び、中…

「定年入門: イキイキしなくちゃダメですか」(髙橋秀実)

会社員であれば誰しも、いつかは「定年退職」を迎える。かくいう私もあと数年で定年退職になるが、定年退職後のプランはまだ何となくぼんやりとしている感じだ。 私が入社したのは昭和の最後の頃で、携帯電話どころかパソコンもワープロも無く、ようやくコン…

また頑張ろうと思える一冊「ビタミンF」(重松清)

若い頃はどれだけ運動しても、どれだけ仕事をしても、体も心も回復するのが早かった。もう体が動かないというぐらいスポーツをしても、たくさん食べてたくさん眠れば数日で回復した。夜遅くまで仕事をしてそれなりにストレスを感じても、美味しいものを食べ…

読んでほっこり「花桃実桃」(中島京子)

九州の田舎町にある私の実家は、元々は4世帯が入るこじんまりとしたアパートだった。自営業を営んでいた両親が副業として運営していたアパートで、近くの小学校に勤める先生などが住んでいた。田舎のことなので家賃はかなり安くて、土地建物のローン返済と…

コミック仕立てで分かりやすい「博物館ななめ歩き」(久世番子)

我が家は夫婦揃って美術館や博物館が好きだ。私は主に博物館や科学館が、妻は主に美術館が好きなので、そういった施設を巡ることを中心に旅行を計画することがほとんどだ。昨年からはコロナ禍でなかなか遠出をすることが出来なくなったので、もっぱら旅番組…

胸に響くミステリー短編集「二十年目の桜疎水」(大石直記)

今年もまた桜の季節がやってくる。ジョギングをしていると早咲きの桜がちらほらと咲き始めていて、季節の足音が聞こえてくるような気がする。 桜の花が咲く季節は卒入学や転勤、退職などの時期とも重なり、別れや出会いの季節でもある。桜の花を見ると懐かし…